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【種子(少量パック)/5粒】Albuca ciliaris (Moedverloor, NE of Lutzville)/アルブカ・キリアリス
¥500
【Albuca ciliaris (Moedverloor, NE of Lutzville, RSA)】 ◎自家採種・2025年2月採種 ★★★★★ 毛の生えた葉が巻く、冬に生育するタイプのアルブカ。Gethyllisにも同じ“ciliaris(縁毛のある)”という種小名をもつ種があり雰囲気が似ていますが、花は典型的なアルブカのそれなので仲間ではないことが分かるでしょう。 巻き方は株の大きさにも依存し、大株になれば強く巻くようになる印象があります。 本種の分布は広いそうで、南はClanwilliam、北はRichtersveldのほうまで自生するといいます。 この系統はMoedverloor産です。Moedverloorという場所は北ケープ州のKamieskroon近くにも存在しますがそちらではなく、西ケープ州のKnersvlakte region、Lutzvilleの北東にある場所です。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/10粒】Albuca glandulifera (JAA 1089)/アルブカ・グランドゥリフェラ
¥500
【Albuca glandulifera (JAA 1089:Eksteenfontein, RSA)】 ◎自家採種・2024年4月採種 ★★★★★ 南アフリカ北西部~ナミビア南部に分布する、葉の先端がコイル状に巻くアルブカ。葉の巻き方や腺毛がありベタベタする特徴はA. spiralisやA. foetidaによく似ますが、それらとは花の形態が大きく異なります。 典型的な冬生育型のアルブカで、夏には球根のみとなって休眠します。 種小名の“glandulifera”は“腺をもった”という意味です。Albucaには他にA. glandulosaという字面と意味がほぼ同じ種が存在し、やはり葉に腺毛が生えるのですが、それは葉が巻くことはなく花の形態も異なります。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/10粒】Aloe madecassa (S Antananarivo, Madagascar)/アロエ・マデカッサ
¥500
【Aloe madecassa (S Antananarivo, Madagascar)】 ◎自家採種・2025年2月採種 ★★★★★ マダガスカルの首都であるアンタナナリボの南で採集されたアロエ。J.-P. Castillon氏はA. madecassaをA. deltoideodonta subsp. deltoideodontaのシノニムとしました。実際、A. deltoideodonta subsp. deltoideodontaはアンタナナリボ周辺の固有種です。 本種はアロエの中では小型で、ストレスによって葉が赤くなります。総状花序の花のつき方は緩く、円筒状です。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/10粒】Aloe somaliensis var. somaliensis (Borama, Somaliland)/アロエ・ソマリエンシス
¥500
【Aloe somaliensis var. somaliensis (Borama, Somaliland)】 ◎自家採種・2024年7月採種 ★★★★★ ソマリランド、Borama産のアロエ・ソマリエンシス。A. hemmingiiは本種と近似しますが、そちらはより小型かつ花序が分岐しません。 A. somaliensisにはvar. marmotaという変種も知られており、var. marmotaはvar. somaliensisと比較して葉がより長く(-40cm)、立ち上がる点が異なります。斑点の入り方も違うそうです。var. somaliensisの葉は最大でも25cmほどです。ただしvar. somaliensisのシノニムとする場合もあります。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/10粒】Aloe springatei-neumannii (ex Michael Neumann's original collection:Kisumu, Kenya)/アロエ・スプリンガテイ‐ネウマンニー
¥1,000
【Aloe springatei-neumannii (ex Michael Neumann's original collection:Kisumu, Kenya)】 ◎自家採種・2024年7月採種 ★★★★★ maculate aloesやspotted aloesと呼ばれる仲間で有名なのはA. maculataやA. davyana, A. zebrinaあたりかと思いますが、これはケニア南西部で発見され、2011年にLen Newton氏によって記載された種です。 “springatei-neumannii”という種小名はこの種を別々に発見したLawrie Springate氏とMichael Neumann氏への献名です。 maculate aloesは見た目が似たものが非常に多く、基本的に花序を確認しないと同定できません。本種の花序は分岐が少なく、小花柄にある苞葉が小花柄よりも明確に短く、花被には光沢があり、花の根元の“くびれ”がよく目立つのが特徴です。 原記載においては本種は“黄色の花を咲かせる”のが特徴であるとしていますが、記載者のLen Newton氏曰く実際には同一コロニー内であっても花色にバラつきがあるとのことで、実際に当方の元でオレンジ色の花を咲かせるクローンも出てきました。それ以外の形態は黄色の花を咲かせるものと同一です。 ちなみにmaculate aloesの中で黄色の花を咲かせる種は極一部とのこと。 販売するこれはMichael Neumann氏が発見した際に採集したものが由来のとても貴重なコレクションです。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/20粒】Astrophytum capricorne (SB 331)/アストロフィツム・カプリコルネ/瑞鳳玉
¥500
【Astrophytum capricorne (SB 331:Higueras, Coah, Mexico)】 ◎自家採種・2023年4月採種 ★★★★★ 「瑞鳳玉」の和名で知られるサボテン。これはフィールドナンバー付の野生系統です。 本種は地域などによって様々なタイプの個体が存在するため、フィールドナンバーごとにコレクションするのも面白いと思います。普及種ではあるものの、“野生種”として維持されているものは国内では珍しいはずです。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/15粒】Avonia prominens (ES 633)/アボニア・プロミネンス
¥1,000
【Avonia prominens (ES 633:Augrabies, E of Port Nolloth, RSA)】 ◎自家採種・2024年12月採種 ★★★★★ 情報がほとんどないアボニア。ES 633の産地はAugrabiesとのことですが、このAugrabiesはKakamasの近くの場所ではなく、Port Nollothの東にある山のことでしょう。iNatularistで調べると本種はその周辺に固有のようで、下記のリンクは実際にAugrabiesに自生している本種の写真です。 https://www.inaturalist.org/observations/11041463 写真を見るに短い枝が密集した塊になるようですが、育てる限り目立った塊根をつくるタイプではなさそうです。花を咲かせる枝は長く伸びるようで、“prominens(=突き出た)”という種小名はこれを指しているのかもしれません。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/10粒】Aylostera mandingaensis (HJ 421)/アイロステラ・マンディンガエンシス
¥500
【Aylostera mandingaensis (HJ 421:W of Tarvita, Chuquisaca, Bolivia, 2800m)】 ◎自家採種・2024年7月採種 ★★★★★ 2008年に記載された、ボリビアのアンデスに生えるサボテン。深緑色の球体と鮮やかなオレンジ色の花のコントラストが綺麗な種です。 Rebutia mandingaensisと呼ばれることもありますが、本種は狭義のRebutiaとは異なるクレードであるAylosteraに属するはずです。Aylosteraは花托筒に毛があるのが特徴で、分子系統学的研究においても毛のないSulcorebutiaなどとはあまり近縁ではないことが示唆されています。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/20粒】Bulbine narcissifolia (Bloemfontein, RSA)/ブルビネ・ナルキッシフォリア
¥500
【Bulbine narcissifolia (Bloemfontein, Free State, RSA)】 ◎自家採種・2025年2月採種 ★★★★★ 夏に降雨がある地域に広く分布する、葉がゆるく巻くブルビネ。種小名の由来は葉がNarcissus(スイセン属)のものに似ているためです。 花はブルビネらしい黄色ですが、蕾を膜状の白い苞が覆うのが特徴です。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/10粒】Bulbine praemorsa (Paleisheuwel, NW of Citrusdal)/ブルビネ・プラエモルサ
¥500
【Bulbine praemorsa (Paleisheuwel, NW of Citrusdal, RSA)】 ◎自家採種・2024年3月採種 ★★★★★ 南アフリカ西部の冬に降雨がある地域に広く分布する、扇状に葉を伸ばすブルビネ。夏には地中の塊根のみとなって休眠します。 こちらはCitrusdal近くのPaleisheuwelで採集された系統だそうです。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/20粒】Bulbine triebneri (Calitzdorp, RSA)/ブルビネ・トリエブネリ
¥500
【Bulbine triebneri (Calitzdorp, Garden Route, RSA)】 ◎自家採種・2023年3月採種 ★★★★★ ほとんどの種が同じような黄色の花を咲かせるブルビネの中でも珍しい、白い花を咲かせる種。B. albaは本種のシノニムとされます。 B. frutescens(花アロエ)とよく似ていますが、白い花を咲かせ、葉が鮮やかな緑色ではなく、青緑色で柔らかく円筒状に近い点が異なるといいますが、両種の分布は被っているため中間形態もあるかもしれません。 常緑性で、地中に塊根は形成せず、育つと枝が若干伸びます。 栽培は難しくありませんが、種子の発芽は気まぐれな印象があるため、播種してからは長い目で見たほうがよいでしょう。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/30粒】Cheiridopsis caroli-schmidtii (RH 3314)/ケイリドプシス・カロリ‐スクミドティー
¥500
【Cheiridopsis caroli-schmidtii (RH 3314:Aus, ||Karas, Namibia, 1500m)】 ◎自家採種・2023年4月採種 ★★★★★ ナビミア南部に分布するケイリドプシス。属の中でも葉が小さくて可愛らしい印象です。 育つにつれて枝が分岐して群生し、冬には黄色の花を咲かせます。 ケイリドプシスらしく性質は丈夫で日光を好みます。初心者の方にもおすすめできる魅力的な植物です。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/30粒】Cheiridopsis namaquensis (EA 4079)/ケイリドプシス・ナマクエンシス
¥500
【Cheiridopsis namaquensis (EA 4079:Taaiboskraal, RSA)】 ◎自家採種・2024年4月採種 ★★★★★ 南アフリカ西部の広範囲に分布するメセン。他のケイリドプシスの仲間と同様、育つにつれて枝が分岐して群生します。 冬には黄色の花を咲かせてくれます。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/20粒】Cheiridopsis speciosa (SB 769)/ケイリドプシス・スペキオサ
¥500
【Cheiridopsis speciosa (SB 769:Kloof of Caves, Richtersveld, RSA)】 ◎自家採種・2024年3月採種 ★★★★★ リフタスフェルトのメセン。グレーグリーンの葉と非常に彩度の高いマゼンタの花のコントラストがとても美しい種です。 多くのケイリドプシスと同様、丈夫で育てやすいのも魅力です。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/20粒】Conophytum maughanii subsp. latum (EA 402)/コノフィツム・マウガニー・ラツム
¥600
【Conophytum maughanii subsp. latum (EA 402:Klipbok, Namakwa, RSA)】 ◎自家採種・2024年4月採種 ★★★★★ C. achabenseやC. burgeriなどと共にsection Cheshire-felesに配置されるコノフィツム。C. maughaniiの亜種とされ、subsp. maughaniiとは球体の形が若干異なり、花のサイズが小さいです。夜咲きの花はよい香りがします。 C. ratumとは別種です。 球体は晩冬あたりから真っ赤に色づいたり黄緑色のままだったり、ものによっては常に赤かったりと個体差が大きいですが、コロニーによっても色づき方の傾向が異なるといいます。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/20粒】Conophytum obcordellum ‘lambertense’ (Lambert's Bay, RSA)/コノフィツム・ランベルテンセ
¥500
【Conophytum obcordellum ‘lambertense’ (Lambert's Bay, RSA)】 ◎自家採種・2024年5月採種 ★★★★★ Lambert's Bayに自生するC. obcordellumの一形態。本種は地域による形態差が大きいため、産地ごとにコレクションすると面白いでしょう。 夜に咲く花はよい香りがします。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/20粒】Conophytum pellucidum ‘pardicolor’ (SH 624)/コノフィツム・ペルシダム
¥600
【Conophytum pellucidum ‘pardicolor’ (SH 624:SE of Springbok, RSA)】 ◎自家採種・2024年4月採種 ★★★★★ C. pellucidumは地域によって様々な顔があり、産地ごとにコレクションすると面白いコノフィツムです。“SH 624”は元々Springbokの南東で採集されたものです。 本種はコノフィツムの中でも育てやすい印象があり、栽培入門におすすめです。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/20粒】Conophytum pellucidum subsp. cupreatum (SB 888)/コノフィツム・クプレアツム
¥600
【Conophytum pellucidum subsp. cupreatum (SB 888:Kliprand, RSA)】 ◎自家採種・2024年4月採種 ★★★★★ C. pellucidumの亜種とされるコノフィツム。 subsp. cupreatumはsubsp. pellucidumと比較して2枚の葉(コノフィツムの体にみえる部分)がより融合しているのが特徴で、後者とは若干雰囲気が異なります。 性質はコノフィツムの中では丈夫なほうです。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/50粒】Crassula expansa subsp. expansa (Oudtshoorn, RSA)/クラッスラ・エクスパンサ
¥500
【Crassula expansa subsp. expansa (Oudtshoorn, Garden Route, RSA)】 ◎自家採種・2024年5月採種 ★★★★★ 南アフリカの広範囲に分布するクラッスラ。こちらはOudtshoorn産です。 株姿や小さな花といい、なんとも雑草めいた姿ですが、ストレスがかかると赤く色づいて綺麗です。環境がよいと鮮やかな黄緑色になります。 種子は非常に微細で0.5mmもありません。播種する際は表土に川砂や赤玉土の微塵を敷くとよいでしょう。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/30粒】Deilanthe thudichumii (Kerkplaas, RSA)/デイランテ・ツディクミー
¥500
【Deilanthe thudichumii ex D. peersii (MG 1314.3:Kerkplaas, RSA)】 ◎自家採種・2024年5月採種 ★★★★★ Mesa Gardenのカタログナンバー1314.3の系統。MesaではAloinopsis peersii(=Deilanthe peersii)として販売されていますが、南アフリカのCape Succulent SeedsではDeilanthe thudichumii(=Aloinopsis thudichumii)扱いであり、実際の特徴はD. thudichumiiのほうです。 DeilantheはAloinopsisに含める場合もある属で、D. hilmarii, D. peersii, D. thudichumiiの3種が分類されています。D. hilmariiは他の2種と葉や果実の形態が異なるので比較的簡単に識別できますが、D. peersiiとD. thudichumiiは生育形態、葉、果実、種子の特徴まで全て同じです。唯一、開花する時間帯だけ異なり、D. peersiiは暗くなってから咲き始め夜中に閉じ、D. thudichumiiは午後明るいうちに咲き始め夕暮れと共に閉じます。形態的特徴が全く同じであるのにも関わらず、生殖的には隔離されている不思議な二種です。 MG 1314.3は明るいうちに開花するため、上述の通りD. thudichumiiです。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/30粒】Delosperma crassum (SB 995)/デロスペルマ・クラッスム
¥500
【Delosperma crassum (SB 995:Strandfontein, RSA)】 ◎自家採種・2023年11月採種 ★★★★★ 南アフリカ南西部の冬に降雨がある地域に自生する、潅木状に育つメセン。 枝の先端に黄色の花をたくさん咲かせます。 性質はかなり頑丈なほうで、零れ種から育つこともよくあります。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/10粒】Drimia anomala (Beaufort West, RSA)/ドリミア・アノマラ
¥500
【Drimia anomala (Beaufort West, RSA)】 ◎自家採種・2024年6月採種 ★★★★★ 地中の球根から長い円筒状の葉を基本的に1本だけ伸ばす、珍妙なドリミア。南アフリカ南部の広範囲に分布しますが、これはBeaufort West産です。 同じく1本だけ葉を伸ばすAlbuca unifoliataは典型的な冬生育型の植物ですが、本種は休眠期がハッキリしません。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/5粒】Drimia elata ‘crisped leaf’ (Bloemfontein, RSA)/ドリミア・エラータ
¥1,000
【Drimia elata ‘crisped leaf’ (Bloemfontein, Free State, RSA)】 ◎自家採種・2024年6月採種 ★★★★★ 縁が縮れる葉がゆるく巻く、魅力ある球根植物。暖かい時期に生育し、冬には落葉します。 この特徴的な植物は、分布と形態変異が非常に大きいDrimia elataの一形態として扱われているようです。たしかに花序はD. elataですが、一般にそう呼ばれているものより明らかに小型です。少なくともBloemfonteinにはこのタイプが実際に生えています。 ★★★★★
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【種子(少量パック)/30粒】Drosanthemum ambiguum (Stanford, RSA)/ドロサンテマム・アンビグウム
¥500
【Drosanthemum ambiguum (Stanford, Overberg, RSA)】 ◎自家採種・2024年5月採種 ★★★★★ ドロサンテマムの亜属、subgenus Drosanthemumに分類される種。南アフリカ南西部、Cape TownやSwellendam周辺に多く自生するようです。 Drosanthemumは見た目が似た種が多く存在するのですが、Stanford産のこれは当方で形態を確認する限りD. ambiguumで合っているはずです。 subgenus Drosanthemumに分類させる種は枝に毛が生えるものも多いですが、本種にはそれが存在しないとのこと。本種のアイソタイプ標本を見ても同様です。 枝は横に広がり、株全体に水滴のような細胞(bladder cells)が存在し、光に当てるとキラキラします。“Drosanthemum”という属名も“dew flower(露の花)”という意味ですが、本種はそれが特に目立ちます。 花弁はピンク~紫色で、糸状の仮雄蕊(filamentous staminodes)は存在しません。果実(カプセル)の底面は浅い漏斗形です。 ★★★★★