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【種子/10粒】Pterocactus tuberosus (CH 2848)/プテロカクタス・ツベローサス/黒竜

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【Pterocactus tuberosus (CH 2848:near El Candil, San Juan, Argentina)】
◎自家採種・2026年7月採種

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「黒竜」の和名で有名な、地中に大きな塊根をつくるサボテン。
Pterocactusはウチワサボテン亜科/Opuntioideaeに分類され、属名は古代ギリシア語の“πτερόν/pterón(=wing/翼)”に由来し、種子にある大きな羽根を指しています。いまのところ11種ほどが知られており、全種がアルゼンチンに(一部はチリにも)分布します。

本種はこの属の中で最も広域に分布する種であり、北はサルタ近く、南はネウケンまで自生しています。“CH 2848”はサン・フアン州のEl Candil近郊で採集された系統で、これは分布域のちょうど中間あたりです。
地中の塊根から黒い枝を伸ばした姿は「黒竜」という和名がよく似合います。黒い枝の節は円筒状で“疣/tubercle”やアレオーレの毛は目立たず、これらの特徴で見た目が似たP. gonjianiiやP. meglioliiと区別できます。
花は個体や系統によってやや差がありますが、“CH 2848”は鮮やかな黄色であるようです。しかし柱頭の色はクローンによって赤紫の場合もあれば緑の個体もあります。実生せずとも挿し木で簡単に殖え、更に塊根もできますが、このような同一系統の若干の形態差は実生由来の複数クローンを所持していないと見られないものではあります。

見たことがある方はほとんどいないと思いますが実のつき方が独特で、結実すると枝の先端部が徐々に膨らみ、熟すと割れてその中に重ねたコインのように種子が積み重なっています。花は自家不和合性で採種するには複数クローンが必要かつ、冬に寒さに当てないとあまり花が咲きません。
この結実した姿を見るのも一興だと思うので、種子から栽培した複数クローンを交配させてぜひご自身の目で確かめてください。
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